私たちはみんな多重人格
パーツ心理学
私たちは皆、「心は一つ」という考えを共有する社会の中で育ってきました。ほとんどの心理療法やスピリチュアルな実践も、この「心は一つ」という見方を支持しています。そしてその解決策として、不合理な信念を正したり、瞑想で思考や感情を遠ざけたりする傾向があります。
パーツ心理学では、私たちのパーソナリティーが1つというよりは、別々の部分(パーツ)から構成されているという前提に基づいています。誰にでもこうした部分があり、自我状態(パーツ)と呼んでいます。そして悪いパーツというものは存在せず、どのパーツもその人のために最善を尽くしていると考え、これらのパーツを排除しようとはせず、話を聞いて理解することが大事だと考えます。
パーツはどのようにして生まれるのか
新しいパーツは、トラウマに直面した際に、それに対応できるパーツがいないときに作り出されます。ほとんどのパーツは幼少期に端を発し、青年期では形成されることは少なくなり、さらに成人期が起源となるものとなるともっとすくなくなります。
パーツセラピーとは?
パーツセラピーでは、問題を抱えている個別のパーツを引き出し、力づけることができるので、速やかな進歩が可能になります。そしてこのプロセスは、催眠が加わることで最高の機能を発揮します。
パーツセラピーのゴール
・痛みやトラウマ、怒り、欲求不満を抱いているパーツを突き止めて、表現や解放、慰め、エンパワーメントを促進する。
・パーツ間の機能的なコミュニケーションを促進する。
・クライアントがパーツをより良く自分の利益のために活用できるように、自分のパーツについて学ぶことを助ける。